こんにちは!小夏(@572nacchan)です!
今回は投手指標のLOB%についてご紹介いたします!
LOB%とは
LOB%とは、Left On Base Percentageの略で、残塁率を示します。
投手が出した走者の内、塁上に残った走者の割合を表しています!
この残塁率が高いと、ランナーを許しても返さない=粘り強くピンチに強い投手と言えます。
逆に残塁率が低いと、ランナーを背負うと失点に繋がりやすい=ピンチに弱い投手とも言えるでしょう。
計算方法
LOB%は本塁に返さなかった走者=残塁数を、出塁を許した走者(HRを除く)で割ることによって算出されます。
なぜ本塁打に1.4をかけるのか調べてみたんですが、よく分かりませんでした^^;
おそらく、ホームランでの平均得点がこれぐらいになるからじゃないかな、と思います!(違ったらごめんなさいm(__)m)
スコア上の残塁ではなく、計算で出せるところが面白いですよね!
ちなみに打率などと同じ.000の表記だと分かりづらい方は×100してパーセントにするといい感じかもしれません!
LOB%の平均値は70%程度!
MLBでは多くの投手が70〜72%前後に収まっているようです。
残塁率7割程度を目安にそれよりも高ければ粘り強い徒手、低ければピンチに弱い投手、として覚えると良いのではないでしょうか!
LOB%の注意点
LOB%は投手自身がコントロールするのが難しい指標でもあります。
また、投手のタイプにも影響されます。
BABIPや運、チーム状況の影響を受ける
WHIPやQSなどもですが、LOB%はBABIP(インプレー打率。ここでは被BABIP・インプレー被打率)などいわゆる運の要素やチームの守備力の影響を受けます。
例えばヒット性の当たりをスーパープレーでアウトにした場合などにLOB%やWHIPは良い数値になる、ということですね!
奪三振率(K/9)や奪三振/対戦打者(K%)が高い投手はLOB%が高くなる傾向
奪三振能力の高い投手はLOB%が高くなりやすいです。
これはゴロアウトに比べて三振は走者を進ませないでアウトを重ねられるからです!
そもそもランナーは出さない方がいい!
LOB%は高い方が良いですが、そもそも野球というスポーツの性質上、ランナーは出さない投手が一番です!
LOB%=残塁率は、あくまでもランナーを背負った場合の粘り強さを表すということは覚えておきましょう。
小夏的・LOB%活用例
LOB%は単体で見ればピンチ時の粘り強さを表しますが、様々な指標と見ることでその投手がどんなタイプなのかを判断するのに良い指標です!
WHIPと一緒に見る
例えばWHIPが1.50と高めの投手のLOB%が70.00%だった場合、その投手が9イニング投げたと仮定すると1.50×9=13.5人出塁を許したことになります。
この13.5人の内、70.00%の走者が残塁したということは13.5×0.70=9.45人が残塁に終わった、という計算ができますよね!
K/9やK%と一緒に見る
先項でも紹介しましたが、奪三振能力の高い投手はLOB%が高くなる傾向があります。
LOB%が高いな、と思ったらK/9やK%も見てみてください。
本格派なのか技巧派なのか分かるかも知れませんよ!
速球派・技巧派はPFRという指標でも見れます
(奪三振+与四球)/投球回で算出されるPFRという指標でも速球派・技巧派などの投手のタイプを見ることができます。
また紹介しますね!
LOB%まとめ
- LOB%はLeft on Base Percentageの略で残塁率を示す
- およそ70%あたりが平均値
- 運やチーム守備力に影響される
- 奪三振能力が高い投手はLOB%も高くなりやすい
これであなたもLOB%マスター!
その他の指標についてはこちらから
「セイバーメトリクス」に関する記事です。
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