打率よりも打撃力を評価できるんです!そう、OPSならね。【打者指標】

セイバーメトリクス
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こんにちは!小夏(@572nacchan)です!

今回は打者の成績評価・指標のひとつである、OPSをご紹介させていただきます!

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OPSとは

OPSとは、On-base Plus Slugging (On-base percentage Plus Slugging averageとも)の略です。
これは、『出塁率+長打率』と訳せますね!

OPSは得点との相関性が高いとされています。
説明が少し難しいので、気になる方はぜひ調べていただきたいのですが笑
(おそらく、相関係数という言葉が出てくると思います!)
打率や出塁率、長打率に比べてOPSの数値は得点との相関関係が強く、かつ簡単に計算できるので、MLBでは打者成績の公式記録に採用されています。

ちなみに、そのままオーピーエス、またはオプスと読むそうです!

計算方法

難しい計算はなし!訳したとおりに、ただ足すだけです!

計算式
OPS=出塁率+長打率

たったこれだけで打率だけでなく、出塁率と長打率も評価し、得点につながりやすいかどうかを評価できます!

出塁率と長打率の計算式

「そもそも出塁率と長打率ってなんじゃい!」という方もいらっしゃると思うので、それぞれを算出する式もご紹介しておきます。

計算式
出塁率=(安打数+四死球数)/(打数+四死球数+犠飛)

 

計算式
長打率=塁打/打数

 

「塁打の出し方も知りたい!」というワガママさんにもお答えしましょう!笑↓

計算式
塁打=安打数+二塁打数+(三塁打数×2)+(本塁打数×3)

補足すると、単打の塁打は1、二塁打の塁打は2、三塁打の塁打は3、本塁打の塁打は4となるので、安打数に三塁打なら×2、本塁打なら×3して足してやることで塁打が出せる、というわけです。
ちなみに、出塁率は英語でon-Base Percentage=OBP、長打率はSlugging percentage=SLGとも表すこともあるので、頭の片隅にでもおいておくとMLB公式サイトなどを見たときに役立つかもしれません。笑

OPSの評価基準

OPSを開発されたビル・ジェームズ氏によると、下記のようにOPSによって打者をAランクからGランクの7段階に格付けできる、としています。

ランク(評価)OPS
A(素晴らしい).9000以上
B(非常に良い).8334-.8999
C(良い).7667-.8333
D(並).7000-.7666
E(平均以下).6334-.6999
F(悪い).5667-.6333
G(非常に悪い).5666以下

その年の出塁率及び長打率の平均にもよるかと思いますが、概ねこの評価基準で間違いないでしょう!多分。
大体.7000位をボーダーに覚えていれば良いと思います♪

OPSの注意点

OPSは出塁率と長打率を足すだけで簡単に算出することができますが、やはり注意すべき点があります。

出塁率と長打率の価値が同じ

みなさんは出塁することと長打が出ること、どちらがより得点に結び付くと思いますか?
なんとなくイメージできると思いますが、長打の方がより得点に結びつきやすいと感じる方が多いでしょう。
OPSは性質上、長打率の方がより重要になってきます。
得点との相関性は高いですが、出塁率の過小評価されていることには注意すべきでしょう。

余談:OPSの改良版!?NOIとGPA

OPSの出塁率の価値を3倍にするNOI(New Offensive Index)と、セイバーメトリクスにおいて出塁はおよそ80%ほど長打率より価値があるとしていることから出塁率の価値を1.8倍にするGPA(Gros Production Average)をさらっとご紹介しておきます。

NOIの計算式
NOI=(出塁率+長打率/3)×1000
NOIでは、450以上を平均的な打者、550以上を主力級の打者、600以上を一流打者と評価します。
OPSよりも本塁打の価値が下がる代わりに四球の価値が上がるとされています。
GPAの計算式
GPA=(出塁率×1.8+長打率)/4
セイバーメトリクスにおいて、出塁率は約80%ほど長打率よりも価値がある、としていることから出塁率を×1.8としています。
/4することによって打率に近い数字を出すことによって多くの野球ファンにも分かりやすい数値が出ます。
以上、参考までに……。

走塁能力に直結しない

もう一度おさらいです!長打率は塁打/打数でしたね!

この長打率、足が速い選手だと塁打が増える傾向にある、ということはなんとなく想像がつくかと思います。
しかしながら、OPSは出塁した後の進塁や盗塁については加味されていません。
ただ、先程述べたように、走塁能力によって内野安打や長打が増えることもあるので、全く走塁能力を反映していない、とは言い難いです。

直接的にOPSが高い=走塁能力が高い、とは言えないでしょう。

打者のタイプを表す指標ではない

次の表をご覧ください↓

出塁率長打率OPS
打者A.300.7001.000
打者B.500.5001.000
打者C.800.2001.000

※ちょっとあり得ない数字をあえて使ってます笑

上の表の3人の打者のOPSはいずれも1.000です。
しかし、見て分かる通り、その打者が『出塁率は低いが長打が出やすい』タイプなのか『出塁率は高いが長打は出にくい』タイプなのか、OPSのみでは読み取ることができません。
そのため、きちんと打率、出塁率、長打率も見ることが大切だと私は思います!

小夏的OPS活用例

実際に私個人的にOPSを参考にしたい場面をご紹介させていただきますね♪

打撃力=得点に絡む打者か、を見たいとき

一番最初に『OPSは得点との相関性が高い』とお伝えしましたね!
OPSはその打者の打撃力を表しているとも言えるので、OPSが高いと得点に期待できる、と捉えることもできるでしょう。

ただし、OPSだけを見て打順を組むよりは、出塁率と長打率は分けて見て、その上でOPS=打撃力を評価するのがベターなのかな、とも思います。

OPSはチームへの貢献度

私はOPSが高い、とは=チームへの貢献度が高い、ということではないかな、と思っております。
つまり、打撃力の高さはチームに勝利をもたらすバッティングをしている、ということに繋がると考えることもできますね!

OPSが高い打者の前に出塁率の高い打者が並んでいれば(先程述べたことと同じですが)よりチームとしての得点力が上がるといえるでしょう!

いくら打率が高くても、やはり得点圏でしっかりと長打が打てるバッター、つまりチームへの貢献度が高い打者を四番に据えておきたいですよね!

OPSのみではなく、その他の成績指標と合わせて、その選手を評価できるようになれるように、みなさんも私と一緒に勉強していきましょうね♪笑

OPSまとめ

今回は打者指標のひとつ『OPS』をご紹介しました!

  • OPSはOn-base Plus Sluggingの略で、『出塁率と長打率を足したもの』で、打撃力を表し、オーピーエスまたはオプスと読む。
  • およそ.7000辺りを目安に、それ以上なら平均以上と捉える。
  • OPSにおいて、出塁率と長打率、どちらも同じ価値として扱う点に注意

これであなたもOPSマスター!

その他の指標についてはこちらから

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小夏日和

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